東名・新東名高速に見る「怠慢」「やっつけ仕事」の罪

昨日は久し振りに東名高速を長距離ドライブした。そしてせっかくだからと、今年かなり延長区間が開通した新東名も走った。大変なドライブになったが、お陰で色々と考えさせられた。

まずせっかくの新東名高速初体験は、残念ながらあまり快適なものではなかった。もともと山岳地帯をくり抜いて走る道路設計なので、景観を楽しむというよりトンネルを眺めている時間が多くなりそうなのは覚悟していた。しかしそれより、昨日は激しい雨と濃い霧そして他の車の飛沫のせいでワイパーが追いつかず、景観を楽しむどころか、前の車のテールランプを追い掛けるのが精一杯であった。そんな状況だというのに周りの車が無闇に飛ばすので、かなり緊張を余儀なくされた。むしろトンネル内のほうが、道幅が広くて雨も遮られるため快適に感じられたくらいである。

それ以上に東名高速の問題は、相変わらず(いや従前以上)の大渋滞であった。もう仕事納め後なのでトラックの数は少なかったが、帰省の自家用車が随分多かったようだ。特に横浜町田の手前、海老名SA、岡崎の手前はいつも通りの自然渋滞(しかも完全停止)が長々と続いた。雨のせいで多くの運転手がブレーキを踏む度合いが増えた(これが渋滞を引き起こす遠因になっていることは、以前ITmedia エグゼクティブのブログで書いたことがある)のは理解できるが、まったく何の渋滞対策も取られていないのがよく分かった。

そして一番問題だと感じたのが、新東名と東名の合流地点手前の大渋滞である。そこまでの交通量はスカスカ状態だったので、明らかに合流部分にボトルネックが生じているのである。東名も新東名も2車線で、その2つが合流したら本来は4車線、せめて3車線は欲しいところである。それなのに2車線のままの東名に合流させるのである。これでボトルネックが発生しなかったら、そのほうが不思議だ。

東名高速の道路計画者が気づいていないはずはなく、これは「当面は目をつぶろう」という判断をしたと考えられる。というのは、新東名はまだ完全開通しておらず、当面は東名の三ヶ日JCTにつながって(東名に)戻る構造なのだ。
http://www.c-nexco.co.jp/shintomei/section.html

そのため浜松いなさJCT~三ヶ日JCTの部分は一時的に交通需要が高まるが、新東名が豊田東JCTまで延びてしまえば閑散としたものになろう。それは東名高速から見たとき、三ヶ日JCTで生じる交通量急増もまた当面のものだということを意味する。だから東名高速の担当者は、その「当面」の間の利用者の不便を解消するためにわざわざ東名側の(道路拡張と)車線増をすることを面倒がったのであろう。

こうした「怠慢」や「やっつけ仕事」は、利用者の期待を裏切る行為といわざるを得ない。小生はクライアント企業によく注意喚起する。こうした一時的な「避難」に関わるケア的サービスは、コストは掛かるが利益を増やす訳ではない。しかしここで手を抜けば利用者の不満は高まり、やがて(高速道路のような選択肢の少ないサービスでさえも)いつか手痛いしっぺ返しとなりかねないのだ。今年を振り返り新年を迎えるにあたって、自戒を込めて思いを巡らせた次第である。
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