日台漁業協定の締結から思いつくもの

尖閣諸島周辺での漁業協定に日台両政府が今月10日に署名した。ご同慶の至りである。

趣旨は、1.台湾が求める周辺海域での漁船の操業を認める、2.尖閣を含む日本領海への立ち入りは認めない、という2点であり、実利を求める台湾と、尖閣諸島の実効支配を維持したい日本の双方の顔を立てる「大人の解決」である。

何よりこれで中台が連携して日本の尖閣領有に異議申し立てをする、という最悪の事態が確実に避けられた訳である。日本嫌いの韓国なら前のめりで応じる話に対し、台湾はやんわりと距離を置いてくれたわけである。

本来互いに親近感を持ち、中国に対立する利害を持つ日台両国が対立していることが不自然ではあった。しかし領土問題という微妙なイシュ-に関してはいかに親日的な台湾といえど、へたな妥協は政治的にできなかったはずだ。

そこを見越して楔を打ち込もうとした中国の思惑に乗らずに済んだことは、日台両国政府の苦心が生んだ勝利である。沖縄の漁民が不平を漏らしているのは理解できるが、ここは大きな気持ちで容認して欲しいものだ。

これを機会に、苦脳する日本企業の対中ビジネスにおいては、日本企業が理不尽な扱いをされないように、台湾人が仲立ちをする機会を増やしては如何だろう。うまくいくときには利益を独占したくなるのはなるほど人情だが、日本人と中国人が直接相対するより、台湾人を介在させたほうが何かとうまく行くのだ。少なくとも小生はクライアント企業にそうしたやり方をお薦めすることが多い。

中国人は(経営者も従業員も)お人好しの日本人が御することができる連中ではない。台湾人は中国語を使える上に、気質が日本人と全く違って、中国人の攻撃性を受け流すことがうまい。しかも中国人の考える策略を先回りして読むことも得意である(大陸出身者との長い付き合いで学んだのだろう)。しかも(日本人以上に)日本人に対し好意的に対処してくれる。この人たちを使わない手はない。
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