自公民3党の消費増税合意の本音

消費増税法案の審議が参議院の特別委員会で始まり、自公民3党の本音が露わになってきた。

本来、消費税5%増税による増収分を全て社会保障の財源に充てると政府は主張してきた。しかし自公2党との法案修正合意過程で付則18条2項というのを付け、そこで妙なことを謳っている。いわく「…財政の機動的対応が可能となる中で、…成長戦略並びに事前防災及び減災等に資する分野に資金を重点的に配分することなど、我が国経済の成長等に向けた思索を検討する」とある。要は、「財政的に余裕が生まれるので、人からコンクリートへ資金の流れを先祖返りさせる施策も許される」という意味である。この巨額財政赤字を知りながら、である。

元々小生はバラマキを是とする民主党という政党を信用していないが、日本国家の財政難を目の当たりにしながら、ここまで露骨に自らのマニフェストを否定し、しかも消費増税を訴える過程で主張していた大義名分を放棄してしまう、歴史観・経済感覚と節操のなさには呆れかえるばかりである。

自民党はといえば、民主党のバラマキ体質を批判し自らの存在意義を小さな政府を目指す「新自由主義」と定めたにも拘わらず、昔の(公共事業をテコに投票を買う)土建屋体質が完全に復活しそうな勢いである。しかもそれをごまかすために「国土強靭化」という言い方をしているのが何ともあざとい。公明党は相変わらず、そんな自民に同調するために主義主張と矛盾する政策を丸のみしている、軟骨振りである。

これを報じている朝日新聞もまた情けない。野田首相の増税路線を現実的だと支持した弱みか、こうした政府および3党の茶番劇を厳しく非難することなく、「こうし姿勢は消費増税法案を通すための『2枚舌』とも受け取られかねない」「…3党合意を重んじるあまり、消費増税の目的が『社会保障の充実』から『公共事業の拡充』へとすり替わるおそれがる」などと婉曲的な揶揄しかしない。はっきり言って『2枚舌』『公共事業の拡充』以外の何物でもないと強く非難すべき筋合いである。マスメディア報道の責任を放棄しているとしか思えない。

相変わらず緊張感のないニッポンの政治風景であるが、そんな余裕はこの高齢化の進む成熟化まっただ中の社会にはないはずだ。企業人を含む国民全般が「もっと真面目にやれ!」と批判の声を上げ、次の選挙にて意思を表明するしかなかろう。

ちなみに小生は消費増税自体に反対ではない。本当に社会保障を立て直すために使われるのであれば、(感情的には全く違うが)止む無しと納得したい。しかしこの3党がもくろむ様に、カンフル財たる「箱モノ」公共事業予算を増やすために使われるのであれば、断固反対である。多分この意見は国民の多数派ではないか。政治家センセ諸君にはふざけた企みは止めていただきたいものだ。
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