アジア駐在員の奮闘は今日も続く

一旦放送終了になっていたNHKの「エキサイト・アジア 」が再開した。アジア各地で奮闘する日本人駐在員の日々をドキュメントしてくれる番組で、小生は結構気に入っていた。再開第1回の放送は10月 7日(月)、「中国の食卓にカレーを」とカレールーを売り込む上海駐在員と、信用金庫初のタイ駐在員をフィーチャーした。

中国ではもともとカレーライスを食べる文化はなかったが、食品メーカー・上海ハウス食品の総経理・羽子田氏は、家庭の食卓にカレーライスを出してもらおうと日々、上海のスーパーや遊園地を廻る。普及の決め手は子ども。母子の料理教室を開いたりして、子どもたちにカレーのおいしさを知ってもらう様子が紹介された。まだ珍しいカレーに興味を示す子供たち、おっかなびっくりで試食して気に入って買う主婦たち、孫に食べさせようと買ってくれるおじいさんが、そこにはいた。日本人と同じように家族思いの中国人の素顔である。

面白かったのは現地の代理店のやり手女社長とのやり取り。いかにも女傑という感じの社長が熱っぽく、「この人たちのために目標を達成するぞ!」と語り、気合を入れるのに合わせて乾杯を繰り返す羽子田氏。気合ではちょっと押され気味だが、柔道で鍛えた体格とほんわかとした笑顔で周りを取り込んでいるようだ。単身赴任の自宅で、家族について語る言葉は心に染みるものだった。なるほどと思ったのは、「日本では営業は体育会系だが、中国では演劇部じゃないと通じない」という言葉。中国人は欲しいと思わないと試食もしない、というコメントも興味深かった。

後半は瀬戸信用金庫のバンコク駐在員事務所・稲垣所長。信金初の海外駐在員だという。まだ事務所を開設したばかりなので、オフィスは新しく、事務員も少ない。融資先の企業がどんどんアジアに進出している中、信金自身も海外に拠点を持っていなければ、相談にも来てくれないということで思い切って進出したとのこと。現地に既に進出している日本企業との人脈を懸命に拡げている様子が紹介された。

既に進出していても中小企業だと、メガバンクの駐在より信金の駐在のほうが気楽に相談できるようだ。弁護士事務所や会計事務所(およびコンサル会社も同様のはず)に相談すると、ちょっとしたことでも金が掛ると考える一方、金融機関ならタダで済むと思われているようだ。実際には誤解もありそうだし、情報量も乏しいとは思うが、敷居が低いというのは有利である。こうしたところが窓口になって、それを役に立つ専門家に振る、という構造であれば意味があるだろう。

現地に進出しているある日系中小メーカーに訪問した際の様子が放映されていたが、現地駐在している幹部に色々と質問し、何かの際には互いに協力できるよう顔をつないでいた。地道だが、こうしたこまめさが日本企業同士の信頼と情報力につながるのである。応援したい気分になった。
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