『波力発電』は有力な再生可能エネルギーに名乗りを上げる

2月2日に放送された「夢の扉+」(TBS系)は≪シリーズ “大海力”発電~第1回 “波力”≫で、「資源小国」からの逆転!日本の海に眠る“波の力”をエネルギーに変える!」。フィーチャーされていたのは、三井造船 技術開発本部 技術総括部 再生可能エネルギープロジェクトグループの中野訓雄さんでした。

世界第6位の海の面積を有する海洋国家・日本。本番組では、その大海原に眠るエネルギーを発掘するプロジェクトに注目し、シリーズ「“大海力”発電」をスタートしたそうです!第1回は、波の力を電力に変える『波力発電』。

日本近海の波の潜在エネルギーは、日本全体の発電能力を上回る約3億キロワットと言われているそうです。
これをたった3%でも活用できれば原発30基分に相当するわけです。そんな日本の“秘めた資源”から高い効率で電力を生み出そうと、「波力発電」プロジェクトを推し進めているのが、三井造船の中野訓雄氏、43歳(さすが三井造船、ちょっと変わった毛色の領域にフォーカスするのが伝統です)。海に波力発電装置を浮かべて、太陽光や風力と並ぶ第3の自然エネルギーに、というわけですね。

実は、世界中で50年以上前から研究されている波力発電。でも、波の運動をどれだけ電力にできるか、という「エネルギー変換効率」が、実用化の壁となってきたのです。

中野氏は、波の力を最大限に受け止めて回転運動に変える、独自の制御技術を開発しました。波力発電装置は通常、フロートと呼ばれる浮きが上下することで電力を生み出します。その仕組みは、装置の内部で歯車を使い上下運動を回転運動に変換するものです。これで直接発電機を回し電気を作ります。

それまで17%が限界だった波のエネルギー変換効率ですが、中野氏たちの研究では世界でも例のない制御技術を開発、最大59%(!驚異的です)にまで引き上げることに成功したのです!従来の技術ではフロートは波に乗るだけでエネルギーの多くを逃がしてしまっていました。これをコンピューターで制御し波の力を一瞬溜めることでエネルギーを最大限に取り込むことができます。この技術で17%が限界だったエネルギー変換効率を最大59%にまで引き上げたのです。細かいことは次のURL先にて。
http://otoriyosetv.blog.so-net.ne.jp/haryokuhatsuden

『がむしゃらにやれたら、それが実現への一番の近道』。中野氏が目指すのは、日本中の海に面した港町で、波力で生み出す「地産地消エネルギー」。その実現に向け、いよいよ海上で、本格的な商用化を視野に入れた実証実験が神津島で始まりました。しかしプロジェクトには厳しい現実が待ち受けていました。現状の設計では設置困難というのです。計画では装置をクレーンで海に沈めて設置しますが、効率よく発電するためには上下の誤差は50cmしか許されません。しかし施工業者によると、海底の地形やチェーンがねじれただけでもそれ以上の誤差が生じてしまうというのです。そこで中野訓雄さんは水中工事のエキスパートである村上舟美さんと共に大胆な解決策を捻り出します。それは発電装置を2つに分割するというものでした。まず下段を水中に設置した後、上段を海に入れてボルトで接合。その接合部分で誤差を調整でき、精度の高い施工が可能になるというものです。

今年1月には、1/10スケールの発電装置を初めて海に設置する実験が行われました。しかし、分割した上段と下段は海の中で接合することが出来ませんでした。フロートの浮力が邪魔をして斜めになってしまったのです。結局、海上での接合を諦め、陸上で接合。そして実験を決行。すると波が低い日だったにも拘わらずフロートは大きく上下していました。世界トップクラスのエネルギー変換効率を実現した制御技術の威力が発揮されたのです。これで安定した電力を生み出せることも分かりました。来年春にはこの10倍もの大きさの発電装置を神津島の海に浮かべるとのことで、期待が持てます。

この番組は時々エネルギー関連の面白い(しかも全然知らない)情報を教えてくれるのでユニークで役に立ちます。きっと番組プロデューサがエネルギー問題に関心が強いのでしょうね。小生は地震国・日本で最も有望な再生可能エネルギーは、天気次第の太陽光発電ではなく地熱発電だと思っています。そしてそれに次ぐ第2の再生可能エネルギーは、もしかすると「波力発電」かも知れないと思い始めています。
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