ニッポンの「冷やす」技術が世界に羽ばたく!

8月12日に放送されていた「ガイアの夜明け」を録画で観ました。題して「ニッポンの"キンキン"を世界へ!」。ニッポンの技術、こだわりがありますね。

去年1年間で3億杯以上を販売したセブン-イレブン・ジャパンのセルフ式ドリップコーヒー。そのアイスコーヒーに使われているのが、小久保製氷冷蔵の氷、「ロックアイス」です。〝溶けにくい氷〟とも呼ばれ、透明で、冷たさを長持ちできるのが特徴だといいます。

案内人の俳優・江口洋介が工場を訪ねると、氷を溶けにくくするための凄い技術が紹介されました。水槽の中に水泡を吹きこみながら周囲から凍らせ、ミネラルなど雑分を含む水が中心部に残るのを一挙に捨てる。すると非常にきれいな純水の氷の槽だけが残る。これを砕いて出荷するのです。それを大量に作るための工場設備がなかなか凄いものでした。

その小久保製氷冷蔵は今、タイで自社工場を稼働させています。タイでは、ビールに氷を入れて飲む習慣があるのですが、水道水を凍らしただけの現地製の氷の評判は悪いものです。同社はその市場に「ロックアイス」を投入し、〝透明で溶けにくいニッポンの氷〟の販売を拡大していました。価格は現地の氷よりも約2倍と高めですので、大衆飲食店では苦戦しているようですが、高級店を中心に少しずつ浸透しているようです。

もうひとつの製品は、2年前にキリンが発売したビール「フローズン<生>」。グラスに注いだ一番搾りの上に、マイナス5度前後で凍らせたシャーベット状の泡を乗せた、世界でも類を見ないタイプのビールです。実際、特許を取得しているので、競合メーカーからは同類の商品は出せていません。凍っても、泡がキメ細かく清涼感もあるとの評価から、日本人好みの、まさに〝キンキンに冷えたビール〟として、都内のレストランなどで人気急上昇中のようです。

現在、中国・上海、台湾、香港、シンガポールなど海外市場でも、徐々に投入を始めているそうです。しかしハードルは低くありません。中国系の人には、「体を冷やしたら体調に悪いから、冷えた飲み物は好まない」という考えが浸透しています。漢方の教えですね。実際、香港の路地裏の小さな飲食店を歩いてみると、ビールを置く冷蔵庫のスペースはほとんどなく、氷を入れたバケツに入れる程度の冷やし方です。ビールは「多少ぬるくても良い」という声も多く聞かれます(英国の支配が長かったせいもあるでしょう)。

キリンの営業マンは、「とにかく一度飲んでもらえれば、その良さが分かってもらえるはず」と、飲食店店主などに試飲を働きかけているようです。ここまで観て、小生はすぐに「若い世代向けにしゃれた店を中心に売り込めば売れるな」と思いました。

実際、キリンの営業の人たちは試行錯誤の結果、そうした方向に向かっているようです。若者相手のレストラン経営者などをマカオに招待して、現地のしゃれたレストランで試飲してもらっているようです。極端に冷たくなく、「ちょうどいい冷たさだ」と好感触のようでした。こういうのは固定観念の強い旧世代に働き掛けても無駄で、新しいもの好きの人たちに向けてマーケティングすべきなのです。
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