「日本」ブランドを悪用する中国人という現実

丹羽大使の公用車の日本国旗が奪い取られるという暴挙もあり、尖閣諸島の件では上陸という脅しの応酬が続きそうである。次にもっと強硬な連中が上陸して暴れたら両政府はどうするつもりだろうか。日中どちらも振り上げた拳の下ろし所をなくしそうなぎりぎりのところまで行く「チキンレース」の様相を呈してきそうである。

今のところ中国政府は比較的冷静だが、大衆によるアジテーションぶりは相変わらずである。知り合いの中国通に云わせると、都市下層民に代表されるデモや暴動の主体の大半は、携帯のショートメッセージ等で呼び掛けられ、一種のレクリエーションとして参加するそうだ。(金がないために)ショッピングセンターへ行く代わりにデモに行き、「(役人や政治家の)○○のバカヤロー!」と叫ぶ代わりに「小日本鬼子」(バカヤロー日本人は人でなし)と叫ぶことでストレス解消をするのだそうだ。

だから大概のデモはすぐに終わってしまうが、今回のようにナショナリズムを刺激するような事柄が直前にあると暴走し、日本車や日本食レストランが標的になるのである。ネットでは「そのオーナーは中国人だから意味がない」という冷静な声も確かにあるが、実はそのことも暴動を実行している連中は知っている。いやむしろ、富裕層であることが嫉妬の対象になっており、日本絡みなので無茶をやっても政府から見逃してもらえると踏んで実施しているのだという。こうなると、中国人同士の諍いに「日本」ブランドが悪用されているのだと、非常に憤懣やる方ない気がする。

つまり多くの中国人は「日本叩き」を政府に対する反抗の隠れ蓑にしているのであり、実際には個人的には日本製品や日本ブランドを好んで(買える資力があれば)買っているということでもある。その見方を裏付けるのが、(震災で一時期急減した)日本への買い物ツアーの復活である。以前、NHKで放映していたのを観たが、最近は富裕層だけでなく、普通の一般市民が東京―箱根・富士山―京都・大阪という黄金のトライアングルを数日で廻るという格安ツアーが大人気だそうだ。

しかしこの格安ツアーは見掛けの料金はべらぼうに安いが、途中で半強制的に買い物タイムがオプションとして組み入れられている。そこに参加しない人はとんでもない場所で(例えば炎天下に木陰のない原っぱに)放り出され、ずっと待たされ続けるし、その後のガイドの態度が極端に悪くなるそうだ。

しかもその買い物タイムは、胡散臭い雑居ビルの1フロアで中国人ツアー客だけを相手に、無闇に割高な健康食品を売りつけるのである。何も買わない人はやはりガイドから叱責に近いプレッシャーを与えられるそうだ。結果として大概の中国人ツアー客が無駄で割高な買い物をして、最悪の印象を持って日本での旅程を終了する。「もう二度と日本になんか行くものか」と。当然、その印象の理由は、こうしたやり方は地元の日本人が仕切っているのだろうと思うためである。

ところが、番組スタッフが調査したところによると、ツアーの企画会社、買い物タイムのお店、ガイド(しかも無資格ばかり)とも全て中国人(オーナーの一部は韓国人)だそうだ。日本人は全く関与していない。しかし被害に遭った中国人ツアー客が漠然と恨むのは日本人である。「日本人はズルい」と。これもまた中国人同士の諍いに「日本」が利用されている、同様の構図なのだ。
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