『日本の観光』はまだまだ未熟

最近は日本を元気づける意図だろうが「日本を褒め過ぎる」番組が増え、小生は随分違和感を持っていた。しかし、海外ジャーナリストが日本を冷静に評価する番組として、BS-TBSの「外国人記者は見た!日本inザ・ワールド」という番組が10月にスタートしている。TV界にもバランス感覚はあるのだと安心した。

10月28日のテーマは『日本の観光』。 今回、初の街頭インタビューを銀座と浅草で行い、外国人記者の声と街の外国人の方の声の両方から「日本の観光」に迫ったとの触れ込み。まだそうなのか、というレベルの問題を幾つも指摘された。

よく出る「無料WiFiがほとんどない」はごもっとも。駅や構内、道路などの案内標識・案内板の不親切さもその通り。英語表記がまだまだ足らないもの事実だが、英語表記だけの問題ではない。そもそも「知っている人にしか通じない案内」(これでは意味がない!)がいまだに多いのが実情なのだ。

日本人でさえよく分からないのだから、外国人には(たとえ英語表記してあっても)わけが分からないだろうと同情する。元環境庁長官だった方が言っていたが、「日本のおもてなしは供給者目線」というのは真実を突いている。

また、街角で困った外国人が道などを尋ねようとしても言葉が通じない、というのも相変わらず。東京はまだましになったようだが、他の地域では大して改善していないようだ。ホントに情けないが、これが実態なのだろう。

「ハラル食品や対応している飲食店を見つけるのが難しい」というのもあまり改善していないようだ。事業者として本気になるところがなぜ現れないのか、不思議で仕方ない。寒いのに外で待たせる店が多いのも指摘されていたが、その通り。外国人向けの英語表記の「乗り換え案内」や「道案内マップ」のスマホサイトがなぜ未だにないのかも同様に不思議だ。

「“爆買い”頼みの観光を考え直せ!」という主張にも共感する。(台湾や韓国と同様)遠くない時期に中国国内にも日本製品の供給網は確立される。そうしたらわざわざ日本旅行時に親戚・友人の分まで買い込むような購買行動は自然となくなるに違いない。ちょうど昔は海外旅行時に洋酒を大量に買い込む日本人旅行者が多くいたが、関税が引き下げられて国内価格が下がるにつれて消滅したように。

そしてどなたかが指摘していたが、「“爆買い”をネガティブに捉えるのはおかしい。お客さんが日本で商品を買ってくれるのだから」というコメントにも全く同意する。

中国人観光客のマナーの悪さには閉口するが(この番組でも、銀座で路上に座り込む姿や英国の店の入り口脇で子供に大便させている母親が映っていたが、こうしたものは言語道断である)、それと“爆買い”とは別問題だ。この番組でもそうしたニュアンスがあったが、嫌中感情を持ち出すのは場違いだろう。

それにしても中国・台湾・韓国の3国からの観光客で7~8割程度占めているようだが、他地域への観光キャンペーンなどの努力が明らかに足りないと思える。韓国や台湾、タイなどはかなり真面目にやっている。日本の観光関連産業・官公庁は仕事をしていないとしか言いようがない。
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