日中間のムードは民間では反転する兆しがある

中国が空前の日本ブームに沸いている。中国人の対日観を変えつつある大きな要因は2つある。

雑誌「知日」が さまざまな角度から日本について積極的に紹介していることが一種の火付け役になり、他に日本文化を特集した書籍もブームになり、普通の市民の間で、大いに日本に対する関心を盛り上げている。この机上レベルが一つ。

もう一つはもっと身近なレベルだ。「爆買いツアー」などで日本に押し寄せた観光客が、日本社会に実際に触れて帰国後、「本当の日本」を次々とネットや口コミで発信し、これまで教科書や抗日ドラマなどで人口的・政策的に流布してきた日本人像を覆し始めているのだ。

こうした事実は多少ネットなどで知ってはいた。しかしその実際の声を聞くことはなかなかできなかった(中国語が分からないと…)

3月5日(土)と3月11日(金)に放送されたBS1スペシャル「私たちが日本を好きな理由~中国・変わり始めた対日観~」がそうした声を伝えてくれた。これは貴重なドキュメンタリーだった。どこに日中関係悪化の根本原因があり、今何ができ得るのかを示唆する、とても良心的な番組だった。

いわゆる「爆買い」に対し、日本のマスコミも、そして多くの日本人も、それによる大きな経済的恩恵を受けているくせに(かつての日本人を思い出すせいなのか)批判的・冷ややかに見ている。直接恩恵を受ける小売業界や関連メーカーの人たちを除くと、知的水準が高い、あまり政治的イデオロギーの強くない人でさえなぜかそうだ。

小生は(中国政府には大いに非難・警戒するし、暴力的な半日デモで憂さを晴らそうとする中国人の低層の連中は大いに非難するが)、日本に旅行に来てくれる人たち、ましてや爆買いしてくれる人たちには感謝すべきとずっと言ってきた。日本に旅行に来た外国人には皆親切にして欲しいものだ。

ただし彼らは元々、必ずしも日本好きだから来日するとは限らず、日本で売っている製品のほうが信頼できるため、一種の買い出しにくる人がむしろ多いはず。また、割り込みしないなど、ある程度行儀よくはして欲しい。そして爆買い自体は長続きするものではないと思っている。それを前提に経営しているところは非常に危険だということは申し上げておきたい。

さて次の興味は、こうした中国の相対的に若い年代が見直した日本観がどこまで拡がるかだ。赤の他人ではなく旅行から帰ったばかりの知人・友人が語る「親切な日本人」像に興味を抱いて、「じゃあ今度は自分のこの目で見てみたい」となると嬉しいものである。

こうして反日の空気が収まったら、そして中国の空気をもう少し綺麗にしてもらったら、今度は中国を訪れたい日本人がまた増えてくるだろう。その日本人観光客の行動が現地の中国人を感心させる、というよい流れになって欲しいものだ。

中国政府が邪悪な覇権主義を放棄することは考えにくいので(表面上見えにくいようにする誤魔化しはあるだろうが)、日本政府が無警戒に中国政府に歩み寄ることは期待すべきでないが、民間交流はもっと改善してよい。
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